🖋

insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

感じたこと

  • aa
  • aa

内容

  • そこで、ブラッドベリーによる発見は、言い方を変えて、自分が考える自分と他人が見る自分の差が大きくなって きているとする方が、遥かに現実に近い。つまり、EQの上昇に見えたものは、自己認識の低下 を意味している可能性が高いのだ。
  • ますます「私」中心となっていく社会では、さらにこの罠に陥りやすくなっていく。 最近の世 代は「自尊心」を持つようしきりに促される世界のなかで育っており、絶えず自分は素晴らしい のだ、特別な何かを持っているのだと聞かされてきた。客観的に自分自身や自分の見られ方を検 証するよりも、色メガネで自分自身を見る方が遥かにそそられる。 しかもこれは単に世代の問題 でも、アメリカ人だけの問題でもない――これにはあらゆる年代、性別、経歴、文化、宗教の人 びとが苦しめられている。
  • そこで、私たち研究チームは一年以上かけて、実際の世の中で「自己認識のできる人」の構成 要素を解き明かそうと試み、次のような定義に行き着いた。自己認識とは、自分自身と、他人からどう見られているかを理解しようとする意志とスキルのことだ。より具体的に言えば、大人 になってから自己認識に劇的な向上があったユニコーンたちは、自己認識に欠けた人びとには見 られない特徴的な七種類のインサイトを持ち合わせていることを発見した。 ユニコーンたちは自身の
    • 「価値観」自らを導く行動指針)、
    • 「情熱」 愛を持っておこなうもの)、
    • 「願望」経験し、達成したいも の)、
    • 「フィット」(自分が幸せで存分に力を尽くすために必要な場所)、
    • 「パターン」(思考や感情や行動の一 した。
    • 「リアクション」(自身の力量を物語る思考、感情、行動)、
    • 「インパクト」(周りの人への影響
  • 中国には「変化の風が吹き荒れるとき、ある者は壁を築き、ある 者は風車を作る」という素晴らしいことわざがある。
  • ポイントは、思っているより自分が賢くもなく、技術もなく、 こころの知能指数もない可能性 を考えるのは気が進まないという点だ。結局、ダニエル・カーネマンの指摘を言い換えると、他 人のミスや欠点を見つけるのは、自分のミスや欠点と向き合うよりも簡単で、しかも遥かに楽し いのである。しかし自己欺瞞に陥ると、たいてい最後までその状態に気づかない。 スティーヴ病 についての良い知らせとしては、治療が可能だということだ。 治療法については、のちに紹介し よう。ここ

引用メモ