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人間の建設 (新潮文庫)

感じたこと

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内容

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引用メモ

  • p23
    • 岡日本酒を味わうのと小説を批評するのと、似ているわけですね。
    • 小林似ていますね。
    • 岡近ごろの小説は個性がありますか。
    • 小林やはり絵と同じです。個性をきそって見せるのですね。絵と同じように、物がなくなっていますね。物がなくなっているのは、全体の傾向ですね。
    • 岡世界の知力が低下しているという気がします。日本だけではなく、世界がそうじゃないかという・・・・・。小説でもそうお思いになりますか。
    • 小林 そうでしょうね。物を生かすということを忘れて、自分がつくり出そうというほうだけをやりだしたのですね。
  • p46
    • 小林 そうすると、いまあなたの言っていらっしゃる感情という言葉は、普通いう感情とは違いますね。
    • 岡だいぶん広いです。心というようなものです。知でなく意ではない。
    • 小林ぼくらがもっている心はそれなんですよ。私のもっている心は、あなたのおっしゃる感情なんです。だから、いつでも常識は、感情をもととして働いていくわけです。
    • 岡その感情の満足、不満足を直観といっているのでしょう。それなしには情熱はもてないでしょう。人というのはそういう構造をもっている。
    • 小林そうすると、つまり心というものは私らがこうやってしゃべっている言葉のもとですな。そこから言葉というものはできてきたわけです。
    • 岡ですから数学をどうするかなどと考えることよりも、人の本質はどういうものであって、だから人の文化は当然どういうものであるべきかということを、もう一度考えなおしたほうがよさそうに思うのです。