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人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

日付

Dec 8, 2018

メモ

  • ここで重要なのは、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は、一種の資産として機能するということだ。 本書では、これを「錯覚資産」 と呼ぶ(98)
  • 次の3つのポイントがある。 ・個々の成功は運次第だとしても、成功確率を上げる方法はある。 ・実際に、成功がほとんど運次第なら、その現実を直視せずに、たいして効果のない成功法にしがみついても、成功確率は上がらない。成功がほとんど運次第だという現実を踏まえたうえで、成功確率を上げることに徹したほうがずっと効率がいい。 ・「成功は運次第だと認めたくない」という自分の感情と、ちゃんと向き合わないと、判断がゆがんでいく(275)
  • 受験勉強では、思考の錯覚の入り込む余地は少ない。 ハロー効果のおかげでテストの点数がよくなったりはしない からだ。 また、運に左右される割合も少ない。 だから、一般的には、成功・失敗を決める要因は、こんな感じになる。 しかし、ほとんどの社会人の場合、成功・失敗を決める要因は、こんな感じになる。 社会人の仕事の多くは、受験勉強よりも、はるかに不確実性が大きく、運に左右される変数が多いし、錯覚資産の多寡で結果が大きく左右されるからだ。 つまり、 学生と社会人では、ゲームのルールが根本的に異なる のだ。 学生のうちは、勝敗は、錯覚資産など関係なく、かなりの部分、実力だけで決まる。 しかし、社会人になったら、 錯覚資産を持つ者は、人生はイージーモードの神ゲーになるが、錯覚資産を持たざる者は、人生はハードモードの糞ゲーになる。(412)
  • どんなに実力があっても、その実力が人々に 信用 されていなければ、人々はあなたを支援しない。 どんなに人柄がよくても、その人柄が人々に 信用 されていなければ、人々はあなたを支援しない(437)
  • 単に、「うまくいったのは、僕に信用/ブランドがあるからだ」などと言わなければいいだけだ。 「錯覚資産があるから、成功した」なら正直だが、「信用があるから、成功した」だと欺瞞になる。 「これは手品です」と言って、人に手品を見せてお金を稼ぐのは、まっとうなビジネスだ。 しかし、「これは超能力です」と言って、手品を見せてお金を稼ぐのは、詐欺だ(489)
  • まずは、いろんなことに、小さく賭ける。ハロー効果が得られそうな仕事や役割に手を上げ、いろいろチャレンジしてみる。チャレンジして成功するかどうかなんて、運次第だから、たくさんチャレンジするしかない。サイコロで当たりを出すのに一番効果的な方法は、たくさんの回数、サイコロを振ることだから(546)
  • ほとんどの人は、本当の実力など、わかりはしない。1時間や2時間の面接で、実力がわかるなどと思うのは、かなりの部分、思考の錯覚だ。ほとんどの人は、本当の実力ではなく、思考の錯覚で人を判断する。しかも、自分が思考の錯覚で判断しているという自覚がない(584)
  • ミソは、これは運ゲーだけど、「当たると、当たる確率が上がる運ゲー」 だというところだ。だから、いきなり大きく賭けるのは、損なのだ。どうせ大きく賭けるなら、 当たりが出て、確変が入ったときに、大きく賭けたほうが、はるかに勝率が高くなる。 これは 運ゲーだが、運任せにしては、勝てない運ゲー なのだ。 運ゲーであるという現実を直視 し、シビアに 運を運用 して、成功確率を高めたプレーヤーが圧倒的に有利になる運ゲーなのだ(621)
  • つまり、「なんだかんだで、優秀だった奴は、だいたい成功している」と我々が思っているのは、「成功した」という結果になると、「その人間は、昔から優秀だった」と記憶が書きかえられる からなんだ。 そして、「失敗した」という結果になると、「その人間は、昔からたいして優秀じゃなかった」と記憶が書きかわる からなんだ。(700)
  • 我々は、より効率よく生きるために、コントロールしようとするのでは、ないのだ。 コントロールしたいから、コントロールしているのだ。 コントロール欲求は、食欲や、性欲や、睡眠欲と同じぐらい、基本的な欲求 なのだ(793)
  • 実際、「企画ディレクションをやると、てんでダメだった人が、営業に職種替えしたら、ものすごい売り上げを上げた」とか、「今の会社でぜんぜん成果を出さなかった人が、転職先で管理職になり、すごく頼りにされている」なんてことも、よくあるのだ。 つまり、今の会社とポジションでパフォーマンスを発揮できていない人は、「マイナスのハロー効果」によって直感を汚染されている 可能性が高いので、その汚染を取り除いて、「環境と役割を変える」という選択肢を検討してみたほうがいい(948)
  • そうやって、できるだけ多くの人が、自分のことを「思い浮かびやすく」しておくと、意外なところから、 意外なチャンスが降ってくる ことがある。 そして、 そのチャンスが、人生を大きく変えるということが、よくある のだ。 内向的な人は、これの威力を甘く見ていることが多く、非常に多くのチャンスを逃してしまっている(1,208)
  • 成功の主要な要因が運であるということは、「サイコロを振る回数を増やさないことには、成功確率はなかなか上がらない」ということを意味する。 PVの絶対数を増やさなければ、なかなかいい環境にはありつけない(1,269)
  • 現実というのは、なんとも、矛盾だらけで、散漫で、退屈で、面白くないものなんだ。 でも、こちらのほうが、真実に近いんだ。 しかし、 真実を語れば語るほど、あなたの言葉は勢いを失い、魅力を失い、錯覚資産はあなたから遠のいていく。 大きな錯覚資産を手に入れたいなら、「一貫して偏ったストーリー」を語らなければならない。 バランスの取れた正しい主張などに、人は魅力を感じない。 それでは、人は動かせない。 「シンプルでわかりやすいこと」を、それが真実であるかのように言い切ってしまえ。 本当は断定できないことを、断定していこう。(1,480)
  • この仕組みにより、人間の脳内では、好き嫌い、善悪、メリットデメリット、リスクは、常に一貫したストーリーになっていて、矛盾もトレードオフもない状態が保たれている。 自分が個人的に嫌いなものは、常に邪悪だし、間違っているし、ろくなメリットがなく、リスクが高いのだ。 自分が個人的に好きなものは、常に善良だし、正しいし、メリットは大きく、リスクが低いのだ。 人間の脳内の世界というのは、そういうものなのだ(1,625)
  • ハロー効果をもたらす実績を作るだけじゃダメなのだ。 それを、多くの人が「思い浮かびやすく」なるようにして初めて、それが錯覚資産となる(1,814)
  • これがなにを意味するかというと、錯覚資産は、べき分布するということだ。 要は、 ごく一部の人間に、大部分の錯覚資産が集中する ということだ。 つまり、 非常に大きな格差 が生まれるということだ。 また、錯覚資産を意識的に増やす人間と、そうでない人間では、錯覚資産の増加率が異なるため、 短期的には小さな差でも、長期的には、とんでもなく大きな差になる ということだ。 錯覚資産を増やす努力をする者としない者の差は、今はまだわずかかもしれないが、 10 年、 20 年もすると、目も眩むほどの、すさまじい落差になる。 彼らの間には、 もはやなにをやっても覆せないほどの、絶望的な高さの断崖絶壁 が立ちはだかる。 10 年後、 20 年後、その断崖絶壁の上に立って下を見下ろしているか、下に立って上を見上げているかは、これからの、あなたの行動次第なのだ(1,903)

引用メモ