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ひび割れた日常 人類学・文学・美学から考える

感じたこと

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内容

  • 植物には、なぜそんなことをしているのかわからないことがいっぱいある
  • 「引き算の時間」と「足し算の時間」
  • ふだんは足し算的な時間を生きているプナンの世界は、大ミツバチの巣を発見するや、引き算的なものに切り替わる。引き算的な世界では、来るべき果実の季節にやってくる野生動物を狩るという、向かうべき未来が設定され、それに合わせて日々準備がなされていく。それは、せいぜい年に1ヶ月程度のことである
  • 人類学という学には、「経験」によって「自己変容」を促す面がある。それには、〈凝固した日常〉を突き刺す刃のようなモノが潜んでいる。(中略)ティム・インゴルドは、人類学は人々「について」何かを言う学問ではなく、人々「とともに」学ぶ学問だという
  • たとえ我々が滅亡しても、きっと後のことは他の種が上手くやってくれるに違いないのだ。
  • プナンは、獲物を手に入れる「主体」として森に入るが、森に入った瞬間、ヒルに血を吸われ、蟻に噛みつかれ、刺のある植物に傷つけられて「客体」となる。彼らは、それらの動植物の餌食になることを適当に往なす
  • 人間と異種との対等な関係性より、人間同士の対等性の方が、よほど難しい
  • 類似を見つけ出す能力は、人間が得意とする「抽象化」の基本である
  • 自己をはこびて万法を修証するを迷とす

引用メモ