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本当の勇気は「弱さ」を認めること

感じたこと

  • 他人の視点で生きないこと。自分の不完全性を認め受け入れること。他者を真っ直ぐに捉えること。
  • 禅の心と共通するところがあるなぁ

内容

  • 偽らない生き方の10の指標
    1. 自分らしくあるという本来感を育む-人からどう思われるか気にすることをやめる
    2. 自分自身を慈しむ自己共感を育む-完璧主義を捨てる
    3. 立ち直る力を培う-感覚を麻痺させることをやめ無力感と手を切る
    4. 感謝と喜びを育む-欠乏感と闇への恐れを捨てる
    5. 直感と信じる心を育む-確実性への欲求を捨てる
    6. 創造性を育む-比較することをやめる
    7. 遊びと休息を豊かにする-疲労をステータスシンボルにしたり、生産性を自己価値として捉えることをやめる
    8. 平静さを培う-ライフスタイル化した不安を捨てる
    9. 有意義な仕事に励む-自己不信と「~すべき」を捨てる
    10. 笑い、歌、踊りを豊かにする-「カッコつける」ことや「何があっても取り乱さない」ことをやめる
  • 一方で、人間は3つの要素により終わらない欠乏感に苛まれている
    • 恥:人を管理し規律を守らせるために、ばかにされることやけなされることへの不安が利用されているか。自己価値が業績、生産性、規則の遵守に結びついているか。人のせいにしたり攻めたりすることが当たり前になっているか。こき下ろしや中傷が横行しているか。えこひいきがあるか。完璧さが重視されているか。
    • 比較:健全な競争なら有益である。だが公然とあるいは暗に、比較やランク付けが常に行われているか。創造性を抑えつけているか。個性的な才能や貢献を認めるよりも、一つの狭い尺度にこだわっているか。ある理想像やあるタイプの才能を、全ての人の価値を測る基準にしているか
    • 関わる意欲の喪失:リスクを負うことや新しいことを試すことに不安があるか。体験やアイディアを発表するよりも、黙っておとなしくしている方が楽か。本気で目を配り耳を傾けてくれる人はいないと感じるか。存在を認めてもらえずに苦しんでいるか。
  • 偽りのない心の中心には、ヴァルネラビリティと自己肯定感がある。確実なものがなく、脆さを晒し、感情的リスクを負いながらも、私はことでよいと思えること
    • 私たちは他人がありのままに自分をさらけ出すことを歓迎しながらも、自分自身はそうしない。不安に押しつぶされる
    • ありのままの私を晒す勇気を与えてほしい。たとえ失敗しても、やる価値のあるものはなにか?
  • 精一杯生きていくとき、失望し、傷つき、胸が張り裂けるような思いがすることは避けられない。だがそれを乗り越えて進むためには、たとえ敗北したとしても、それで愛や居場所、喜びに値しなくなるなどと決して思ってはならない
  • 恥から立ち直るための3要素
    1. 勇気を出して助けを求める。恥と戦い、誇りを守るためには、この体験を誰かに打ち明ける必要がある。愛してくれる人に
    2. 大切な人が窮地に陥ったときに語りかけるように、自分自身に語りかける
    3. 体験自身を自分のものにする。恥の体験を忘却しようとしたり、こじらせ化膿させたりしてはいけない。自分自身のものに取り込む。

引用メモ

イノベーションと情熱を再び燃え上がらせるためには、仕事に人間性を取り戻さなくてはならない。恥を利用して人を管理しようとするとき、関わる意欲は失われる。失敗が許されないとき、学習、創造性、イノベーションは忘れられていく。
信頼は生身を晒すことによって、時間をかけ、手間をかけ、気にかけ、関わることによって育っていく。信頼は大掛かりなことをやって見せることではなく、ビー玉を1個づつためていくようなものなのである。
私に起きたことが私なのではない。私がそうなると決めたものが私なのである。
競技場に出てきて戦い、時には自分も傷つく覚悟のない人の発言など、耳を傾けるに値しない。
ただ批判するだけの人に価値はない。強い人のつまずきを指摘し、やり手ならもっとうまくできたはずだとあげつらうだけの人には。 称賛に値するのは、実際に競技場に立ち、誇りと汗と血にまみれながらも勇敢に戦う人だ。あるときは間違いを犯し、あと一歩で届かないことが何度もあるかもしれない。 何をするにも間違いや欠点をつきまとう。それでもなお、ことを成し遂げるためにもがき苦しみ、情熱に燃え、力を尽くし、大義のために身を粉にして励む人こそ偉大なのだ。 順風ならば最後には勝利に輝くだろうし、最悪の場合、失敗に終わるかもしれない。だが彼らは、少なくとも果敢なる挑戦をしたのである。 (セオドア・ルーズベルト)