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外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」

感じたこと

  • サービス業において大事なのは顧客を特定して、持っているリソースを武器に、彼らの期待値に合う/超えるサービスを提供すること。基本に丁寧に。
  • コンサル入社時に「クライアントの前に、上司を顧客だと思え」とアドバイスされたことを思い出す。あれはある意味正しかったと常々。

内容

  • 正しい問いを設定すれば答えは自然に立ち現れる。1週間以上作業を進めているのに答えが出ないときは、問いそのものが誤っていること/ずれていることが多い。考えること=プロセッシングで、そこに一定のスキルはあるものの、基本は処理。ガーベッジイン・ガーベッジアウトの原則に従って、正しい問いに基づいた正しいインプットをすれば、中学生でも正しいアウトプットに行き着く。
  • 外部/内部のインタビューや外部に調達を依頼しなくてはいけない情報ソース確保は時間がかかるため、その仕込みは先に。眼の前にあるデータの分析やデスクトップリサーチにのめり込む前に、仕込むこと。
  • スタンスを取ること。付加価値を出すには相手と「異なる」ことが絶対条件。広さ・深さで上回るか、ずらすか。スタンスを取る。「これである」の他に「あれではない」も併せ持つこと。
  • 長く考えるより、短く何回も考える。短距離思考を繰り返すほうが解に行きつきやすい。
  • 書くことは考えること。紙とペンでガンガン考えろ。
  • 自分の中の「嫌い」「嫌悪感」を大切に。そこに自分の価値観が現れる。それは好きの真裏にある。

引用メモ

知的生産物のクオリティは、 異なるポジションを取る人と摩擦を起こすことで初めて高まるからです。摩擦を避けているといつまで経ってもフニャフニャした知的生産物しか生み出せません。電通の行動規範である『電通鬼十則』の中にも「摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる」という一文があります。他者との摩擦を恐れていてはクオリティの高い知的生産は絶対にできません。
「よい答え」というのは、無理矢理に探し出すものではありません。適切に情報が集められ、それを虚心坦懐に見れば自然とそこに立ち現れてくるはず
ここで重要になってくるのはまずは紙とペンということになります。大量の紙を使って、アタマの中にあるさまざまな情報やアイデア、しっくり来ない点を書き出してみる。これは電通でもBCGでも同様で、エースと呼ばれる人は必ず、まず紙に自分の思考を落とす、ということをしていました。 思考を深めようと思ったら、まずとにかく紙に書き出してみる、自分のアタマの中の情報や思考を、アタマの外に出して相対化してみる ということが重要