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編集とは何か。

感じたこと

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引用メモ

楽天的であること。 なるべく、物事を肯定的に捉えること。 人を好きになること。 そして、いいなと思った人の背中を押すこと。p715
そういう時代の雰囲気の中で、 京都・西本願寺の中に若手仏教徒の「反省会」がで きて、そこから『中央公論』 が生まれた。西本願寺の反省会を立ち上げた青年たちは、 明治維新とともにやってきたキリスト教を前に、仏教界は「反省」しなければならない、と。新しい日本をどう構想していったらいいか、この一大事業に仏教はどう関わっていったらいいのか…。p706
そうなってからが、すごかったんですよ。これは余談なんですが、湯山監督は、ピ カチュウは「ピカピカ」と言いつつも、そのうち人間の言葉を覚えて、人間の言葉を話す設 定を考えていました。ところが、才能あふれる声優の大谷育江さんが、「ピカピカ」だけで、すべてを表現しきれちゃったんですよね。 え、ここまで表現できるのなら、そのままでいいんじゃないかとなって、ピカチュ ウのセリフは、ただ「ピカピカ」だけになったんです。
そのときは、かならず「ふつうの人であること」と言ってます。 「わたしの見つけた タレントや歌手は、みんな売れた」とか、「だから、わたしには、才能を見抜く力があるん だ」みたいな方がいたとしたら、それは、単にその人が、日本国民の最大公約数のど真ん中 にいる、ということだと思うんです。
写真家って怖かったんです、やっぱり。上海の人たちにも共通するような。何かを すごく考えているんだけど、その思考が、宙に浮いていないんです。「生きること」と「考え ること」とが、ぴったり貼りついているというか。p527
わたしは渡ります…という意思表示。 わたしは歩く、 わたしはビールを飲む、わ たしはチャーハンを注文する、つねにみんなが、はっきり意思を表示して生きてる感じ。そ うしなければ、何もできない。 明確に自分の意思を持って、すべてを「わたしは」という主語からはじめなければ生きていけない。そのことに、心底びっくりしたんです。 p513
そうですね、まじめなこと言うとね、「その時代時代で、いちばん元気のあるメディ 「アが間違いを犯す」ということは、言えるんじゃないかと思ってますね。 おお、いかにも総本部長っぽい。詳しく聞かせてください。勢いのあるものが、勢い余って犯す。それが『VOW』ネタ。今ならインターネッ と思うけど、雑誌がよかった時期は、雑誌がね。p457
絵本で、のびのびと遊べるかどうか。急いじゃいけないよっていうことと、絵本っておもしろいねえ・・・・と、素直に言える自分になれるかどうか。 ぼくらが、ずーっと「あとさき塾」で言ってきたことも、そうい うことなんだと思います。「急ぐな、遊べ」と。昔はまだまだ、時代に余裕があったのかもしれない。 現代って、みんな必死 「どうすれば絵本作家になれますか」って感じだから、 まずは「急ぐな」。 そして「絵本で遊べるようになれ」。絵本づくりって、そこから、はじまると思っています。p448
でもいまは、ファッションや音楽にも、新しい価値観が生まれにくくなっている よね。――それは、どうしてなんでしょう。ひとつにはやっぱり、商業化しすぎちゃっているからじゃないかな。いまのぼくら にとってのインターネットの本質って、需要と供給のマッチングの精度を別次元にまで高め たところにあると思っているんだけど。 p343
「創造する天才があるように、探す天才もあり、書く天才があるように、読む天才 もある」というポール・ヴァレリーの言葉があるじゃない。 p326
そういう意味では、無闇に「向き合おう!」とか言うけど、 あれ、よくないと思う んですよ。 いま、過剰に言われたりするじゃない。1対1で向き合おう、とかって。 1on1みたいな言葉や習慣も流通してますね。 何かを解決する手段、のようなものと必ずしも、そうじゃないと思います。ぼくがカウンセリングというものをいまいち信用していないのは、「向き合って」 話しても、それは、向き合って話せることしか、話せな いと思ってるから。ああ、なるほど。向き合って話すことが必要なことももちろんあるけど、それ以外の大部分の場面で は、ぼくらは、向き合わないでやってる。だから無闇に向き合うんじゃなくて、金儲けでも 何でも、ひとつの共通の目的を持てたときに。 pp208-209
当事者からすれば、 正とか反とか言ってられないんですよ。 徹底的な日常性みたい なもののなかに、自分たちがいるということは、最終的に、精神医学そのものの存在が、 は っきり言って、どっちでもよくなるんだと思う。 p177