日付
@April 29, 2019
感じたこと
- 居場所の意味合いとして、人やコトと通じて高め合う場でもあり、安全を保証する場でもあり、これからの時代にリアルな場の重要性はどんどん高まるんだろうなぁと。
- FoundX、素敵。
- 研究結果が豊富に盛り込まれながら、心理学系の研究の再現性問題にも言及しており、どこまでもフェアな内容だと思った。
内容
- セルフコントロールをするために、自分の意志や頭だけに頼らず、環境や他人との関係性を活用すること。自分の意志の弱さを認め、目標達成のためのアクションを自然と取れてしまうような環境を整えること。それが自分自身を向上させる一つのやり方になる
- スタートアップアクセラレーターの本来的な価値は、提供する支援プログラムではなく、スタートアップが育ちやすい環境づくり
- 環境は人の行動や思考を変える
- Googleの社食では、直径31センチだったお皿を23センチに小さくし複数のお皿をおいて選択肢を増やしたところ、約21%が小さいお皿を選び、食べる量を減らした。加えて、サラダを列の最初に、健康的なお菓子を手前に置くことで、従業員の健康的な食生活へと誘導している
- 肥満は伝染する。自身が太ると、友人が太る可能性が57%増加する
- ドナーカードの同意形式をオプトイン→オプトアウトに変更すると同意してくれる比率が16%上昇する
- スタートアップのメンタリングでいうと、メンタリングのHowは効果に影響しない
- パフォーマンスに影響がない要素:メンタリングプログラム、メンターが過ごした時間、メンターの数
- パフォーマンスに影響する要素:メンターのバックグラウンド、対象者のキャリアを実質的に支援していくスポンサーシップ
- 効果的な教育法の一つがジグソー法で、宿題などと比べても効果が高いとされている。加えて、コンセプトマップや相互教授法なども平均に比べて効果が高い
- ジグソーグループと呼ばれるグループを複数作り、学習対象となるコンテンツを分割して担当を分ける
- 同じ部分を担当する、別のジグソーグループのエキスパートたちと集まってエキスパートグループをつくる
- エキスパートグループで読み込みと議論を行い、理解を深め合う
- 自分のジグソーグループに戻り、自分の担当した部分を説明する
- ジグソーグループでさらに議論を行う
- 主観に頼らない
- イギリスの調査では、通勤時間が20分増えると仕事の満足度は収入が19%減るのと同程度の悪影響を受ける一方で、
- ジョブオファーとして$67kで通勤50分、$64kで通勤20分の2つを受けると、84%が前者を選択する。未来予測の難しさよ。
- 良いアイディアは他人からやってくる(ニュートンのリンゴの話も実は複数人での議論から)。よい「壁打ち」ができる相手が身近にいるかどうか重要。誰かと話すことで自分の考えがまとまり、相手から全く異なる発想を得ることもある
- アントレプレナーシップとは、規律ある実践。プロセスよりもメソッドにフォーカスする
- 起業家教育で有名なバブソンカレッジでは、5つの練習を通じて起業家精神を養う
- 遊びのプラクティス:自由で創造的な思考に関連し、イノベーションや機会を見出す
- 共感のプラクティス:心理学、神経科学、デザイン思考などを用いて、他人のニーズや感情を理解する
- 創造のプラクティス:予想するのではなく、創り出すための思考を身につける
- 実験のプラクティス:実際の状況下で、実験結果を見て結果から学び、再度試すことを通して、機会の創造や資源獲得、リーダーシップに関する概念やテクニック、知識を得る
- 内省(リフレクション)のプラクティス:学習体験を体系化し、すべてのプラクティスを統合する
- 「よく考えられた練習・実践」のための6つの条件。 byアンダース・エリクソン
- 教師がいる
- 練習課題が常に少し難しく、自分のコンフォートゾーンを抜け出す必要がある
- 具体的な目標がある
- フィードバックがある
- 心的イメージとの相互影響がある
- 地道な改善を続けている
- 経験学習の循環モデルを回す
- 具体的経験:文字通り、具体的な経験を積み重ねること
- 内省的観察:経験や出来事から離れて経験を俯瞰的に見て、多様な観点から振り返り、意味づけること
- 抽象的概念化:経験都内性から他の状況でも応用可能な知識やルール、スキーマを形成すること
- 能動的実験:学んだルールやスキーマを実践して検証すること
- 小さく始めて、自己効力感を高める。バンデューラが提唱したその要素は、
- 達成経験:自分自身が何かを達成したり、成功したりした過去の経験
- 代理経験:自分以外の他人、特に影響力の強いオピニオンリーダーやロールモデルが何かを達成したり成功したりするのを観察して学習すること
- 言語的説得:自分の能力を言語的に説明されること、言語的/社会的な励まし
- 感情換気:酒などの薬物やその他の要因で気分が高揚すること
- 実践を続けるためには、思考を捨てて、現実的に。WOOP手法が良い。
- Wish:願い
- Outcome:成功
- Obstacles:障害
- Plan:計画
- 良い環境をつくる・選ぶために必要となる意思決定。それをうまく行うための8つの知恵
- 選択肢の数を増やす/リフレーミングする:ポジティブ/ネガティブワード、機会費用の明示など
- 「探索」と「深化」の違いを知る:両利き経営の実践。キャリア開発でも専門性を高めることと新しい仕事や業務へのチャレンジをかけ合わせて実行する必要
- 意識的に「余裕」をつくる:slack(きつくないこと)を大切に。効率性を追求すると時間の欠乏が生じて仕事の割り込みがあるとすべてが破綻する
- 効果的な時間の使い方を「バーベル戦略」で考える:両端、両方に時間を投資する。せめて10%程度は仕事以外のつながりを作ることに時間を割いておきたい
- 焼きなまし法を応用する:キャリアの初期では自分に会いかもしれない会社や職種の山を探すつもりで、何度か場所を変えてみるのも戦略の一つ。アルゴリズムの探索問題のように。
- 秘書問題を応用する:40年の仕事人生だとしたら、最初15年位は試してみる。Googleの人事部長は「キャリア最初10年は実験するべきだ」と。
- Satisfice~足るを知る:最低限何を満たせばよいのか?BATNA(Best Alternative to Negotiated Agreeement)、ZOPA(Zone of Possible Agreement)を定めておく
- WRAPのプロセスを実践する
- Widen your Options:選択肢を広げる
- Reality-Test your Assumptions:仮説の現実性を確かめる
- Attain some Distance Before Deciding:決断の前に距離を置く
- Prepare to be Wrong:誤りに備える
- 「死亡前死因分析」の手法も良い意思決定の参考になる。”半年後、その従業員が会社をやめたとする。その理由は?”
- クリエイティブコミニティに必要な4タイプの人たち
- 一流の教師:職業や業界のパターンやノウハウを伝授してくれる人。目的意識を持った練習を積むときに必要なフィードバックを提供してくれる
- 相補的なパートナー:自分の欠点や苦手なことを補うような特徴を持った人。
- 創作の女神:凹む時期を乗り込めるためのモチベーションや刺激、新たなアイディアを出してくれる、ライバルのような人
- 卓越したプロモーター:あなたの宣伝をしたり、自分の名声をあなたのために分け与えてくれる人
- アイディアを形成する6つのS
- Survey:調査結果・ファクト
- Strategy:戦略キャンバス
- Structure:ビジネス構造・ビジネスモデル
- Stream:顧客体験の流れ
- Story:POV madlib
- Sketch:プロダクトイメージ
- 東工大のエンジニアリングデザインプロジェクトの内容はいろいろ参考になりそう
引用メモ
私は、私と私の環境である。そしてもしこの環境を救わないなら、わたしをも救えない。(オルテガ)
「あなたが成功すれば社会はきっともっと良くなるから、起業家として成功してほしい」。そう言ってもらえるような人が起業家の中で増えていくことを、私は楽しみにしています。