- 対人支援職にいる人間として、問いのことを改めて考えさせられた
 - 自動思考の質問、定期的に自分にぶつけたい。
 
内容メモ
- ソクラティック/ダイアローグのルール
 - 自由で平等な発言の場を提供する
 - できる限り具体例を上げる
 - 説明する際に不明瞭さがないものが好ましい
 - 実体験から乖離した推論はなるべく控える
 - 具体例であったも複雑で理解しがたいものは避ける
 
- 上記のソクラテス的手法(協同的な探求法)を通じて、4つの目的を追求する
 - 問題点を明確にすること
 - 思考や視覚的イメージ、仮定を確認すること
 - クライエントにとっての出来事の意味を吟味すること
 - 特定の思考や行動の結果を評価すること
 
- ソクラテス的手法の根源にある系統的質問とは...
 - 内容:質問の形式と内容を組み合わせて考える。問題を明確に定義する、コーピングの選択肢を広げる、など
 - 問題を明確に定義する
 - 対処行動の選択肢を広げる
 - 意思決定を行う
 - 検証する(計画/評価)
 
- 形式
 - 記憶:過去を掘り起こす、日時を明確にする
 - 翻訳:自身にとっての意味や、他社の解釈を持ち込む
 - 解釈:1つの考えと関係する他の考えを証拠に基づいて見つけてもらうこと
 - 応用:変化や将来に着目する
 - 分析:原因や波及効果、根拠を探る
 - 統合:創造的・柔軟な思考を促す
 - 評価:期待やその検証の質問
 
- プロセス
 - 焦点化:クライエントの注意を特定の領域にフォーカスさせる
 - 説明:クライエントの理解を深めるために一部を噛み砕く
 - 明確化:分析や解釈などを用いて仮説を明確化する
 - 連続的な展開:1つの認知や行動が引き起こす反応やその先の予測について考える
 - 短文の利用:尋問とならないよう、相槌などを混ぜ合わせる
 
- 多くの情報を引き出して吟味するための帰納的推論とは...
 - 枚挙的一般化:情報を十分たくさん集めてからまとめる(クライエントの一般化に疑問を投げかけ、より広い視野でのパターンを再定義し、共に検証し確認する)
 - 人についての一般化
 - 出来事についての一般化
 - 目標についての一般化
 - 社会概念についての一般化
 
- 類推比較:似たものから考える
 - 自然に基づいた類推
 - 医学・医療に基づいた類推
 - 機会に基づいた類推
 - 戦略に基づいた類推
 - 関係に基づいた類推
 
- 因果的推論:原因と結果を明らかにする
 
- 物事の本質を見つけ出しクライエントの気づきを高める普遍的定義とは...
 - 行動ラベル/価値基準/抽象的性質を普遍的定義の対象とする
 - 抽象的な概念がクライエントの頭の中で整理されずに混乱した状態にあるときに効果を発揮
 
- 「私は知っている」という思い込みを減らすための知識の否認
 - セラピスト・対人支援者自身が、自身の知識を否認することが求められる
 - 自らの知識に絶対的な確実性はなく、仮の真実、個人的な意見に過ぎないということを認める
 
- 自分らしくあることの支援、自己変革を目指す
 - 自らを知る自己理解:自らの行動、感情、認知、予測、意志、動機、願望などを理解すること
 - 自らを受け入れる自己受容:自らの強さと弱さを受け入れた上で冷静で合理的な自己評価を行うこと
 - 自らを導く自己調整:行動を導く理性によって、自分の感情と本能的な欲望をコントロールする能力
 
- 自動思考に対する質問
 - どんな根拠があるか?この自動思考を支持する根拠はなにか?この自動思考に反する根拠はなにか?
 - なにか別の見方は、あるだろうか?
 - 起こりうる最悪の結果とは、どのようなことだろうか?自分はそれを切り抜けられるだろうか?起こりうる最良の結果とは、どのようなことだろうか?起こりうる最も現実的な結果とは、どのようなことだろうか?
 - 以前似たような体験をしたとき、どんな対処をした?
 - 他の人なら、この状況に対してどのような対処をする?
 - この自動思考を信じることによって、どんな効果があるだろうか?この自動思考を修正すると、どんな効果があるだろうか?
 - この自動思考に対し、どんなことを行えばよいだろうか?
 - もし友人が自分と同じ状況に置かれていたら、その友人になんと言うだろうか?