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精霊の箱 上

感じたこと

  • チューリングマシンのお話。

内容

  • 新米魔術師になって数か月.ガレットの前にはさらなる波乱万丈の運命が待ち受けていた――『白と黒のとびら』第2弾は,チューリングマシンがテーマ.主人公をはじめとする様々な登場人物とともに,「計算」の本当の姿、またそれにまつわる数々の話題に親しもう.

引用メモ

「あんたは魚に生まれつかなかったのに、これからずっと泳いでいかなくてはならない。世の中は、そんなあんたを軽んじるかもしれない。だが、世の中すべてがあんたを馬鹿にするからと言って、あんたが馬鹿になってやる義理はないんだ。わしらソーマだって、ただ侮られているだけではないよ。 あんたに、ソーマの言葉を一つ教えてやろう。『世界がお前を軽んじている間に、真の力を身につけよ』
「世間では『大人』と見なされる年齢だ。お前はもはや子供ではない。私がお前に教えられるかぎりは、できるかぎり教えよう。しかし、これからは未知のものを既知に変えるために、一人で考えて動かなくてはならない機会が増えるだろう。柔らかく煮られ、口当たりよく味付けされ、食べやすく切り分けられたものばかりが与えられるとは限らない。今後は、そのままではとても食えないものを、お前自身が工夫して食えるようにするのだ。