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シュードッグ

メモ

  • 世界は戦争や苦痛、貧困に溢れていて、単調な毎日は心身を消耗させ、不公平なことばかりだ。そんな中でのただ1つの解決策は、けた外れに大きくてあり得ない夢、追い求める価値があり、自分に見合った楽しい夢を見つけて、アスリートのように一心にそれを追い求めることだ。好もうと好むまいと、人生はゲームだ。その事実を否定しプレーを拒む者は、脇に取り残されるだけだ。そうはなりたくない。それだけは絶対に避けたい。(Kindle No.314)
  • 1962年のあの日の朝、私は自分にこう言い聞かせた。馬鹿げたアイディアだと言いたい連中には、そう言わせておけ……走り続けろ。立ち止まるな。目標に到達するまで、止まることなど考えるな。〝そこ〟がどこにあるのかも考えるな。何が起ころうと立ち止まるな。(Kindle No.346)
  • あるトラック運転手が、大胆にもバウワーマンの山の平穏を乱していた。猛スピードで道路を曲がるために何度もバウワーマン家の郵便受けをひっくり返していた。バウワーマンは運転手を叱って鼻にパンチをお見舞いするぞ、などと脅したが運転手はどこ吹く風で、来る日も来る日も好きなようにトラックを飛ばしていた。そこでバウワーマンは郵便受けに爆弾を仕掛けた。トラックがそれをひっくり返したら、バーン。煙が立ち上り、トラックは粉々になってタイヤは平たいリボンのようになった。(Kindle No.1,146)
  • シューズの販売はなぜそれらと違ったのだろうか。セールスではなかったからだ。私は走ることを信じていた。みんなが毎日数マイルを走れば、世の中はもっと良くなると思っていたし、このシューズを履けば走りはもっと良くなると思っていた。この私の信念を理解してくれた人たちが、この思いを共有したいと思ったのだ。信念だ。信念こそは揺るがない。(Kindle No.1,319)
  • オニツカ氏はバウワーマンに、タイガー独特のソールは、寿司を食べている時に思い立ったと話した。木皿に盛られたタコの足の裏側を見て、これと同じような吸盤があれば、ランナー用のフラットシューズに効果的かもしれないと考えたという。バウワーマンはこの話を肝に銘じた。インスピレーションは日常のものから湧いてくることを彼は知った。食べるものとか、家の周りにあるものとか、ヒントはそこら中に転がっている。(Kindle No.1,913)
  • ブルーリボンは火の車だということも打ち明け、こう続けた。いつかすべて失くすかもしれないけれど、他に何ができるか今でもわからない。小さな靴会社だけど、生きて呼吸しているんだ。自分はこれをゼロから作り、生きて呼吸させ、病気から快復させ、死の淵から何度か再生させたんだ。この会社を何とか自力でしっかりと立たせて世界に送り出したいんだ。「言っていることがわかるかい」と私は聞いた。 ええ、と彼女は言った。 私たちはライオンやトラのいる檻を過ぎた。他人のためになんて働きたくない。自分だけのもの、「これを作ったのは僕だ」と指さして言えるものを作りたい。自分の人生を有意義にする方法はそれしかないんだ(Kindle No.2,668)
  • 20代半ばの若者たちに言いたいのは、仕事や志す道を決めつけるなということだ。天職を追い求めてほしい。天職とはどういうものかわからずとも、探すのだ。天職を追い求めることによって、疲労にも耐えられ、失意をも燃料とし、これまで感じられなかった高揚感を得られる。(Kindle No.7,630)

引用メモ