欲望のオブジェ デザインと社会

感じたこと

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内容

  • ものの外観は、最も広い意味で言って、それらがどういう条件のもとで作られたかの結果なのである。
  • 多少共一過性のものであるメディアとは異なり、デザインは神話を、長持ちのする、しっかりとした、実態のある形に移し替える力をひめているので、それが現実のものと見えてしまう。(中略)事業主は、これらの神話を利用しない限り商業的成功はおぼつかない。どのような製品も、成功するためには、それを売れるようにしてくれる様々な観念を取り込む必要がある。そして、デザイン特有の課題とは、そのような観念と聖s何位利用できる手段とを結びつけることである。このプロセスから生まれた製造物は、世界に関する無数の神話、やがてそれらが埋め込まれている等の製品と同じように現実感を持っているように見えてくる神話を体現することになるのだ。
  • 進歩というものはありがたいには違いないけれど、逆に苦労と面倒の種にもなる。われわれのそれに対する反応は、しばしばアンビヴァレントだ。進歩が与えてくれる改良や安楽さを欲しながら、それによって自分たちが大事にしているものを手放さなければならなかったり、自分たちの基本的な仮定を崩して、新しく、馴染みのない物事に身を合わせなければならなくなったりすると、それに抵抗しがちである
  • 粗悪なデザインをとかく機械のせいにしてしまう風潮は、都合よくも、資本主義への批判を逸らし、もっとずっと面倒で議論の多い社会的問題よりも生産の技術的なそれへ注意を集中させることになった

引用メモ