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快楽回路

日付

Mar 20, 2018

メモ

  • 慈善活動をしたり、税金を納めたり、未来の出来事について情報を得たりといった行動はみな、ヘロインやオーガズムや脂肪たっぷりの食品に喜ぶ快感回路と同じ神経回路を活性化することが、脳の画像研究からわかっている(No.160)
  • 現在では脳スキャンにより、生きている脳の中で快感回路が活性化している様子を観察することができるようになった。当然のことながら、この回路は〈悪徳〉的な刺激で活性化する。オーガズム、甘くて脂肪たっぷりの食べ物、金銭的報酬、ある種の向精神薬などだ。しかし驚くべきことに、〈美徳〉とされる行動の中にも、同じ効果をもたらすものが多い。趣味のエクササイズ、ある種の瞑想や祈り、社会的な評価を受けること、慈善的な寄付行為さえも、快感回路を活性化しうるのだ。美徳と悪徳は神経から見れば一つであって、どちらを向こうとも、快感が私たちを導いていることに変わりはない(No.457)
  • マルクス・アウレリウス:おそらく、薬物でハイになっている間はストア的になりやすかったのではないか。というのは、この皇帝は折り紙付きのアヘン常用者(No.508)
  • 人は、合理的存在として、酔わずにはいられない。酩酊こそが人生の最良の部分である by バイロン(No.656)
  • 向精神作用には、こうした単純な分類法では捉えきれない側面がある。その中で最も重要な側面は、おそらくそれが用いられる社会的状況だろう。薬の化学作用は常に同じでも、その作用はそのときの脳の状態の影響を受け、それが薬の効果を左右する。鎮痛薬としてモルヒネを投与された人は、痛みは大幅に和らいだが多幸感はそれほどでもないと言うのが普通だ。しかし同量のモルヒネを娯楽目的で摂取した人は、はるかに大きな多幸感を報告している(No.724)
  • 製薬会社バイエルが、一八九八年にモルヒネから(二つのアセチル基を加えて) ヘロインという単純な化学物質を作り出し(No.847)
  • 実際、歴史上の多くの偉人も薬物依存症だった。それも、シャルル・ボードレール(ハッシシ、アヘン) やオルダス・ハクスレー(アルコール、メスカリン、LSD) のような創造的な芸術家タイプの人ばかりでなく、ジークムント・フロイト(コカイン) のような科学者や、アレクサンドロス大王(かなりのアルコール依存)、オットー・フォン・ビスマルク(ランチにワインを二本空け、夕方には仕上げに少量のモルヒネを使うのが常だった) など、重責を負う将軍や国の元首もいた(No.1,083)
  • おそらく動物たちの中で最もマスターベーションに創造性を発揮しているのは、オスのバンドウイルカだろう。彼らはくねくねと動き回る生きたウナギをペニスにまとわりつかせる(No.1,649)
  • 内側前脳快感回路の活性化と変化がすべての依存症の核心にある(No.2,122)
  • 行動を引き起こす刺激は、それ自体本能的あるいは人工的に快をもたらすもの、たとえばセックスや食べ物や薬物である必要はなく、どんな音でも匂いでも色や形でも記憶でも、快感と結びつけられれば、それ自体が快い刺激となりうるということ(No,2,248)
  • 人間の脳はもともと、リスクのある出来事から快感を得るようにできているということだ。このモデルでは、ギャンブル好きになるのに初期の報酬は必要ないということになる。むしろ、見返りの不確実性そのものが快感をもたらす(No.2,279)
  • 快の反対は痛みではないのだ。愛の反対が憎しみではなく無関心であるのと同じように、快の反対は痛みではなく倦怠、つまり感覚と経験への興味の欠如なのである(No.2,538)

引用メモ