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図説世界を変えた50の哲学 (シリーズ知の図書館)

感じたこと

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内容

  • もしフーコーが示唆するように、権力があらゆるところに行き渡るのであれば、人々がその効果から自由になることができるのかどうかはわからない。しかし、哲学の価値は、それが様々な形の社会的コントロールを可能にする権力構造を理解するのを助けてくれることにある。この意味で、哲学は抵抗への最初の一歩になる。
  • もし暴力が紛争を解決する手段にも、大きな不正を終わらせる手段にもならないのであれば、その代わりにどんな手段を使うべきなのだろう?ガンディーはこの問に途方も無い答えを用意していた。自分の苦難を通して敵対者に本来備わる人間性を目覚めさせれば良い。彼は次のように言っている。
    • ...もしあなたがなにか本当に重要なことをやり遂げたいなら、ただ相手の理性を満足させるだけでなく、心も動かさなければならない。理性への訴えは頭に向けたものだが、苦難は心をつらぬく。それが人の心の奥底で理解の扉を開く。人間を人間足らしめているのは苦難であって、剣ではない
  • ヴェーバーの影響は永遠に続くだろう。事実、現在の世界に見られる宗教的原理主義とナショナリズムの再興を考えれば、社会を説明するのは経済と社会構想だけでなく、理念と意味でもあるという彼の主張は、かなり正確に将来を予見していたように思われる。
  • スミスの答えは、簡単に言えば、私達には自分を他人の立場に置き換えて考える能力があり、したがって、自分自身の行動を振り返ることができるというものだった。個人が共感しあい、便宜を図り合うことによって、社会的/道徳的な秩序が実現する。

引用メモ